何度も言うようだが、試験と言っても簡単な面接で韓国語のレベルを確認する作業である。
俺がこの面接試験を受けた時は生徒が時間によって呼び出され職員室で面接試験官2人によるものであった。
しかし、ワクワクドキドキである。俺は午前中の10時までに来いと言われていたのだが、9時半には職員室の前にいた。
何人かの生徒が呼ばれては出てきて、呼ばれては出てきていた。
何か小学生の頃に体育館でおこなわれていた予防接種を待つ気分だった。
10時を少し過ぎた頃、
「イ ジョンホシ トゥロオセヨ」 (イ ジョンホ氏入って下さい。)
俺は緊張で右手と右足を同時に出すような歩き方で中に入った。
「イ、 イジョンホ イムニダ」
俺は何も聞かれていないのに自己紹介してしまった!・・・し、しまった、俺は・・どうすれば・・・。
すると試験官の先生が苦笑をしながら、
「イ ジョンホシ、アンジュセヨ」(イ ジョンホ氏、座って下さい)
俺は頭の中が真っ白になり、椅子に座った。
続けて先生が、
「イ ジョンホシ、ナイガ ミョサリンミカ?」(イ ジョンホ氏、年はいくつですか?)
俺はこの言葉が理解できず、前日に勝手シュミレーションした一夜漬けのカタカナ韓国語を連発。
会話が繋がろうが繋がるまいが、それしかわからんから
「ナ、ナゴヤエソ ワッスムニダ」(名古屋から来ました)
と、チンプンカンプンな会話で終始した。
当然、途中で面接は打ち切り。
結果は、最低ランクの1級であった。
この1級3班から(8班まである、ちなみに韓国は数字が大きいほど良い)俺の韓国語の勉強はスタートしたのであった。
ちなみに、ペクさんは1級1班、ひとみちゃんは1級2班、中尾氏は俺と同じく1級3班であった。
大変じゃん!よく頑張ったよね。